油断禁物、引き続き感染予防を
インフルエンザ 予防

インフルエンザ 予防接種のイメージ

新型コロナと インフルエンザ の同時感染も。流行前に感染予防の徹底とワクチン接種を
新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、全国旅行支援がスタートしましたが、例年では、年末から年始にかけて季節性インフルエンザの流行が始まる時期。感染予防の方法を確認し、実践し、良好な体調を維持しましょう。

参考資料:厚生労働省・感染症情報 インフルエンザの発生状況、インフルエンザQ&A・新型コロナワクチンについて

Contents

インフルエンザ -基礎知識

感染拡大が懸念されています

新型コロナウイルスが流行してから2シーズン、季節性インフルエンザの患者数が激減し、冬の流行はみられませんでした。しかし、今年はインフルエンザ患者数が2年間少なかったことから、免疫を獲得している人が少ないこと、また、水際対策が緩和されたことで、今冬においては、新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が懸念されています。そして、政府は同時流行に備えた対策をとることを発表しました。

新型コロナもインフルエンザも特に小学生以下の子ども、高齢者、基礎疾患のある方、妊婦は重症化リスクが高いとされています。それ以外の重症化リスクが低い方の場合、高熱が出たり、感染症の疑いがある場合はまず、新型コロナ検査キットで自己検査を行い、結果によって電話やオンライン診療などを行うことになります。すぐに発熱外来を受診できないこともあるので、感染しないための予防が重要になってきます。

予防の基本はマスク着用、手洗い、三密の回避です。アルコール製剤による手指衛生はインフルエンザウイルスにも適しています。空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下するため、うがいや喉を潤す方法も予防対策になります。

また、政府から、検査キットと解熱剤の事前購入が呼びかけられています。

その他、気をつけたい冬の感染症

RSウイルス感染症

0〜1歳児に発症しやすく、生後2歳までにはほぼ100%の子どもが一度は感染するとされています。軽症の場合は発熱と鼻水がみられます。重症になると、咳、喘息、呼吸困難などがみられます。


ノロウイルス

冬は感染性胃腸炎の流行傾向があります。特に二枚貝などの食品は十分な加熱が必要です。


特集名 -今すぐはじめる予防と対策

●日常
体調を整え、感染症の基本的な予防法「マスク着用」「手洗い」「三密の回避」を徹底しましょう。

●ワクチン接種
日本感染症学会からは積極的なインフルエンザワクチンの接種が推奨されています。供給量も充分確保される見込みです(約3,521万本)。インフルエンザの流行前に接種をすると、予防の効果を高めるとされています。摂取を希望される方は、予防接種を実施している医療機関に直接予約をしましょう。

●65歳以上の方等は定期接種対象者です。
 (60歳から65歳未満の慢性高度心・腎・呼吸器機能不全者等も)
 定期接種の方法は各市町村でご確認ください。
●インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同日に接種することが可能です。
 (令和4年7月22日開催の審議会において実施可能になりました。)
 ただし、新型コロナワクチンについては、前回接種からの間隔等の要件があるため、
 必ず同日に接種できるわけではありません。

インフルエンザ -基本予防チェック

□ 十分な休養とバランスのよい食事をとる
□ 適度な湿度を保つ(室内湿度50〜60%)
□ 人混みや繁華街への外出を控える。
□ 鼻も口もマスクで確実に覆う。
□ 同じマスクを2日以上使用しない。
□ 濡れたマスクを使用しない。
□ 外出後に手洗い、うがいをする。
□ マスクをしていても咳エチケットを守る。
※咳エチケット・・・咳やくしゃみをする時は袖やハンカチなどで口と鼻を覆いましょう。

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