今年は例年より早いペースで患者数が増加
インフルエンザ 患者数増加中

インフルエンザ 風邪 マスク 頭痛のイメージ

全国各地で インフルエンザ 流行中。ワクチン接種や手洗いの徹底を!
38℃以上の発熱や咳、喉の痛みを伴うインフルエンザ。風邪や新型コロナウイルス感染症など、ほかの感染症も含め感染予防を行い、かかった時は安静にすると同時に、人にうつさないように対策をしましょう。

参考資料:「令和5年度 今シーズンのインフルエンザ総合対策について」「令和5年度 インフルエンザQ&A」(厚生労働省)

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インフルエンザ -2023年度の動向

全年齢で流行の可能性あり

全国的にインフルエンザの感染者数が急増している中、愛知県と岐阜県も11月9日に「インフルエンザ警報」が発表されました。警報の発表は約4年ぶり、現行の基準が定められた2014年以降で最も早い時期での発令になります。
厚生労働省は「ウイルスの型によって流行しやすい年齢層はあるが、令和5年度は全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要がある」「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でインフルエンザの流行が低調であったこと等の影響で、抗体の保有割合が全年齢で低下傾向にあること等から、インフルエンザの流行が起こりやすい状況にあると考えられる」と発表しています。

日頃の手洗いや十分な休養で感染予防をするのはもちろん、インフルエンザにかかってしまった時はせきエチケットなどで、家族などにうつさないことも大切です。
急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合は早めに医療機関(内科、小児科)を受診しましょう。

ワクチンのはなし医療最前線!!

点鼻液形式のインフルエンザワクチン

インフルエンザの予防接種として、鼻に霧状に吹きかける形式のワクチンの使用が日本で認められました。2024年度の発売が予定されています。対象者は2歳から19歳、鼻腔内にスプレーを吹きかける方法で1回の接種になるため、子どもは恐怖感なく接種ができそうです。

インフルエンザ -今すぐはじめる予防と対策

●インフルエンザワクチン接種
インフルエンザウイルスに感染しても発症する可能性を低減させるためと、発症した場合の重症化防止のためにワクチンを接種しましょう。
●適度な湿度の保持
湿度は50〜60%がベスト。空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下して、インフルエンザにかかりやすくなるためです。
●室内のこまめな換気
窓開けによる換気は対角線上にあるドアや窓を2箇所開放すると効率よく換気ができます。住宅・建物に「常時換気設備」がある場合は定期的なフィルタの掃除をしましょう。
●十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力をつけるために、日常の健康維持を心がけましょう。
●人混みや繁華街への外出を控える
特に、基礎疾患がある人や高齢者、体調がすぐれない時は人が多い場所は避けましょう。
●マスクをする
人の多い場所へ出かける時は飛沫感染を防ぐことができる不織布マスクを着用しましょう。
●手洗いやアルコールでの手指消毒
手指など体についたインフルエンザウイルスを除去するために、流水と石鹸による手洗いをしましょう。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指の消毒も感染予防になります。
ただし、アルコール製剤は目に見える汚れは十分に落とせないことと、ノロウイルスなどの胃腸炎を起こすウイルスに効きにくいことがあります(ノロウイルスなどのウイルスにも効果が期待できる速乾性アルコール製剤も発売されています)。
そのため、流水と石鹸による手洗いはインフルエンザに限らず、感染症の予防の基本となります。また、流水だけでなく、石鹸やハンドソープを使って手洗いをしましょう。下記の「手洗いの方法」を参考にしてください。

手洗いの方法

手洗いの方法

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