「加齢性難聴」若者に増えている「イヤホン難聴」は意識的に予防することでリスクを抑えましょう
加齢による 難聴 は40歳代から、また、大音量の音を長期間、聞き続けている若者にも難聴の心配がされているように、年齢問わず 難聴 ・耳鳴りの症状が出てくる可能性があります。
参考資料:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会webサイト」「Hear well.Enjoy life」「ヘッドホン・イヤホン難聴の予防促進サイト」
難聴 ・耳鳴り -基礎知識
難聴 ・耳鳴りは社会生活にも影響を与えます
聞こえにくい症状を「難聴」、実際には音がしていないのに何かが鳴っているように聞こえる現象を「耳鳴り」と言います。
耳鳴りは難聴とともに出現することが多くあります。筋肉のけいれんなどが耳鳴りになることもありますが、高血圧や糖尿病、疲れやストレス、心身症による原因も考えられることから、何か病気が隠れていないか診断してもらうのが良いでしょう。
難聴は先天性の場合や徐々に聞こえにくくなるもの、突然聞こえなくなるものまでさまざまあります。また、外耳道炎や急性中耳炎など耳に何らかの障がいがある時に難聴になる場合や40歳代から聴覚の衰えが始まる加齢による難聴もあります。難聴になると必要な音が聞こえづくらくなるため、社会生活に影響を及ぼすことがあります。例えば、車が近づいている音が聞こえにくかったり、相手の話し声が聞こえなかったり。認知症発症にも影響を与えることがあります。普段から大音量でテレビや音楽を聴かないこと、騒音下で仕事をする方は耳栓をすること、静かな場所で耳を休ませるなど、耳に優しい生活で難聴を予防をしましょう。
最近は、イヤホンやヘッドホンの使い方や大音量の音楽を流すクラブやライブなどで長時間、大きな音を聴き続けることで音を伝えるための細胞が少しずつ壊され、聴力が低下する「音響性聴器障害」、いわゆる「イヤホン難聴」が心配されています。電車の中でイヤホンやヘッドホンから音漏れをするほど大きな音量で聴いている場合は、マナーの問題だけでなく、聴いている人自身の耳への影響も考えられます。WHO(世界保険機関)は若者が難聴のリスクにさらされていることを指摘しています。大きな音を聴き続けることが習慣化すると、だんだん聴力が低下していくことに自覚がないまま、聴力が戻らなくなることもあります。早めに病院へ行くことで治療が可能になります。
難聴 ・耳鳴り -考えられる主な種類と特徴
音響性聴器障害
長期間、大音量を聴き続けることで聴力が低下する疾患。短時間で聴力が低下する場合もあります。ライブやコンサートなどで大きな音にさらされる場合はイヤープロテクターを使用したり、耳を大きな音にさらした後に耳を休めるようにしましょう。早めに自覚することで、早期発見につながります。
音響外傷
ライブのスピーカー前などで、非常に大きな音にさらされることによって起こる難聴。内耳に障がいが起きた状態です。耳がふさがったような感じや耳鳴りが起こる場合もあります。一時的に治っても繰り返すことがあるため、耳鼻咽喉科の受診が必要です。
突発性難聴
突然、原因不明で難聴を発症すること。目が覚めた時に何も聴こえない場合、耳鳴りや耳がふさがった感じがある場合、めまいなどの症状がある場合などさまざま状況があります。もし、難聴やめまい以外にろれつが回らないことや顔の感覚が鈍い、飲みこみにくいなどの症状もある場合は、脳梗塞など他の疾患の発症も考えられるため注意が必要です。
難聴 ・耳鳴り -今すぐはじめる予防と対策
難聴 ・耳鳴り -「聞こえ」チェック
□ イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くことが多い
□ イヤホンやヘッドホンを使い、長時間のオンライン会議などを行うことがある
□ ライブやコンサート、クラブなど大音量の音が流れる場所へ行くことが多い
□ テレビの音や車の音などが聞こえにくくなった
□ 家族や仲間とのコミュニケーションが取りづらくなった
気になる症状があれば耳鼻咽喉科を受診しましょう。