元気で健康に過ごすために、 免疫力 は不可欠です。免疫力は病原菌から身を守り、健康を維持し、身体を若々しく保つ力があると言われています。免疫力が低くなると、病気だけでなく新陳代謝も低下して、さまざまな肌トラブルがおこることもあります。
ちょっとした意識で免疫力を上げて、病気になりにくい体をつくりましょう!
参考文献:「決定版!免疫力を上げる名医のワザ」監修・奥村康(宝島社)
免疫力 低下のサインは要注意!
さまざまな病気から体を守り、健康を維持するために必要な免疫力。免疫力は、もともと体に備わっている「自然免疫」と、経験によって高められていく「獲得免疫」の二つに分けることができます。おたふくかぜなど、特定の病原体に感染することで得られる後天的な免疫機能が獲得免疫になり、自然免疫だけで病原菌を抑えきれない場合は、獲得免疫が動き出します。
普段から自然免疫を高めておくとことで免疫力全体も高まります。免疫力が低くなると感染症にかかりやすくなったり、ガンなどの病気のリスクも高まりやすくなったりするだけでなく、新陳代謝の悪化にもつながりやすくなります。免疫力の低下のサインが出たら、すぐに改善をしましょう。
免疫力低下の原因としては、加齢や冷え、食生活の乱れ、不規則な生活、ストレス、薬の飲みすぎなどが考えられます。免疫力は20代をピークに40代で半減し、70代では約1/10に衰えると言われています。そこで、食生活と暮らし方で免疫力を上げてみませんか。
まずは、食生活を見直し、バランスの取れた食事を心がけましょう。腸内環境を整える食材や乳酸菌、細胞の原料になるタンパク質、免疫機能を高めると言われているファイトケミカル、免疫力を活性化しストレスや老化予防に有効と言われているビタミンエース(A・C・E)、東洋医学の陽の食材(体を中から温める食材)を積極的に摂りましょう。そして、免疫力の低下傾向がある場合は、生活習慣も見直して、免疫力を上げる暮らしを実行してみましょう。
加齢やストレスなどによって低下する免疫力。免疫力アップの要は、外からの病原体やガン細胞も倒してくれる自然免疫であるNK(ナチュラルキラー)細胞がしっかり働くこと。しかし、さまざまな影響で力を発揮できなくなる繊細な免疫細胞のため、活性化させる暮らしを心掛けましょう。
暮らしの中で 免疫力 UP!
- ❶目覚めたら太陽の光を浴びて、自律神経を整えよう
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夜型生活や、季節を無視した生活をしないようにし、太陽に沿った生活を心掛け、体内リズムを乱さないようにしましょう。
- ❷朝食をしっかり摂り、朝に老廃物を出そう
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腸のぜん動運動が活発な朝に排便をすると便秘になりにくいと言われています。お腹を時計回りにさすってマッサージも効果的。
- ❸理想はひと口30回以上。よく嚙んで唾液を出そう
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食材選びや切り方を変えて、よく噛むための工夫をしましょう。
- ❹「平熱36.5度以上(脇の下検温)」をキープ
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体を冷やさないように注意し、筋力を減らさないようにしましょう。
- ➎1日1回は大笑い、目標1日100分笑い
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作り笑いも効果的。鏡の前で笑顔や声に出して笑って笑力をつけよう。
- ❻温度差5度以上に注意!体の冷えを徹底予防
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1時間に1度は足先を動かそう。3つの首(首、手首、足首)を冷やさないようにしましょう。
- ❻温度差5度以上に注意!体の冷えを徹底予防
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1時間に1度は足先を動かそう。3つの首(首、手首、足首)を冷やさないようにしましょう。
- ❼激しい運動ではなく、ちんたら運動を1日30分
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自分のペースで頑張りすぎない運動を続けましょう。
- ❽ストレスをため込まないように、息抜きをしよう
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自分に合ったリラクス方法を見つけ、物事をポジティブにとらえるようにしましょう。
- ❾上半身を冷やさないように40度の湯船に15分半身浴
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入浴が難しい場合は、手足浴でもOK!
- ❿石鹸は2~3日に一度にして皮膚バリア機能を維持(中高年者)
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年齢とともに皮脂の分泌量が減るため、石鹸を使わない日は手でさするように洗って清潔に。
- ⓫夜10時~深夜2時は体を休めて眠りの質を上げよう
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寝る2時間前は食べない、1時間前には目を休める、体温を上げる工夫をしてから寝よう。
免疫力低下のサイン 自己チェック
□ しっかり寝てもなかなか疲れがとれない
□口内炎ができやすい
□風邪をひきやすく、なかなか治らない
□肌荒れがひどい。湿疹ができている
□便秘や下痢をしやすい
□体が冷えやすい
□よく眠れない・気分が落ち込みやすい
※1つでもあったら、要注意!可能性大!