近視予防、眼鏡のかけ方、外傷への対処法
子どもの眼 を守る

子どもの眼 度数を測るイメージ

近視は環境的要因が大きい。屋外活動時間の減少が近視を進めています
子どもの眼 は保護者、周囲の大人が気にしてあげることで近視や弱視、そのほかの眼の病気を防ぐことができます。気になることがあればまずは眼科専門医を受診して眼の状態を確認しましょう。

監修・取材協力:日本眼科学会認定眼科専門医
真鍋眼科 真鍋 佑介 院長

Contents

子どもの眼 -基礎知識

子どもの近視に周囲の大人が気がついて!

現在、子供の近視人口の急激な増加が問題になっています。近視は小学生の期間に最も進むことが分かっています。一度近視になると、近視が進むことがあっても良くなることはありません。そのため、小学生の間の取り組みが非常に重要で、近視になったとしても、近視の進行を抑え、強度近視にならないようにすることが大切です。

近業作業を続けていたら声を掛ける、積極的に外遊びをさせるなど、周囲の大人が気を配り、また、子どもの近視に早く気がつくことで予防や進行を抑えることができます。

ボールが眼に当たったり、シャボン玉液が眼に入るなど、眼外傷の場合も大人による対処が必要です。

子どもの眼 -近年の動向

近視は環境による影響が大きく、近年では、近くの物を見続ける作業が長時間化していることと屋外での活動時間が少ないことが指摘されています。近視になると、視力が低下するだけでなく、将来的に、白内障、緑内障、網膜剥離、黄斑症などにかかるリスクが高まるとされています。

そのため、子どもの眼に異変を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。眼鏡が必要な場合もまずは眼科へ。近視の度合いやその他の病気がないか検査をすることが大切です。

子どもの眼 -出やすい症状

近視

近視の原因は主に3つありますが、中でも、長時間の近業作業と屋外活動の減少が大きく影響しています。
●長時間の近業作業
近くの物を見続けていると、眼球周辺にある筋肉の緊張状態が続きます。スマホやタブレット、手持ちのゲーム機などの作業時間が増えると、近視が進行します。
●屋外活動の減少
外に出て太陽光を浴びることが近視抑制に有効であると報告されています。
●遺伝
親が近視の場合、その子どもが近視になるリスクが高まるとされています。しかし、最近は遺伝より生活環境の変化が問題視されています。

【近視の眼】眼球はきれいな球型をしていますが、禁止の場合、眼球がラグビーボールのような形になり、網膜の上で焦点を合わすことができず、映像がぼやけます。

眼の外傷

子どもの場合受傷した目が見えていなくても反対の目が見えていたら「見える」と言う場合があります。軽症と思っても自己判断せず、必ず、眼科受診をしてください。

鈍的外傷

ボールが眼に当たるなどして起こります。軽症なものから放置すると視覚的な後遺症を残すような場合もあります。子どもの場合、野球、サッカー、バスケットボールなどによるスポーツ外傷が多くあります。スポーツ外傷はスポーツ用ゴーグルを装着することでほとんど予防できることが知られています。

鋭的外傷

ナイフやガラスの破片などで傷がつくことで起こります。温かい水が出てきた場合、目の表面の角膜が穿孔している可能性があるため、すぐに眼科を受診してください。

化学外傷

洗剤などの化学薬品が眼に入ることで起こります。すぐ、大量の水道水で眼を洗いましょう。



子どもの眼のはなし医療最前線!!

日本眼科学会からブルーカット眼鏡の装用について、注意喚起がされています

ブルーライトカットの眼鏡の装用を推奨されることがありましたが、現在は逆です。ブルーライトをカットすることが目の発育に悪影響となる可能性が指摘されています。近視抑制に有効とされる光の波長がブルーライトカットの眼鏡をする事で目の中に届かないからです。
太陽からの光を浴びることが近視の抑制につながるため、子どもの場合、2時間以上の屋外活動が推奨されています。

子どもの眼 -今すぐはじめる予防と対策

●3つの「3」
遠くを見ている状態は、筋肉がリラックスしています。近業作業を30分したら30秒遠くを見つめましょう。本やスマホを見る時は眼から30cm以上離しましょう。
また、毎日、2時間以上、屋外で活動しましょう。
●眼鏡をかける場合
眼鏡のレンズには中心があります。ずれている眼鏡はかえって目を悪くすることも。ブルーライトカット眼鏡は不要です。

子どもの眼-近視チェック

一つでも当てはまっていたら注意!

□ テレビを近くで見ている。
□ 遠くを見る時、眼を細める。
□ 遠くを見る時、顔を回すなどする。

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