新型コロナワクチンを接種された方は インフルエンザ ワクチンの接種時期を要確認
例年、12月〜3月に流行しやすい季節性インフルエンザ。ワクチンは流行前の接種が推奨されていますが、新型コロナワクチンを接種されている方、接種を考えている方には注意が必要です。
監修・取材協力:岐阜県健康福祉部感染症対策推進課 感染症対策第二係
インフルエンザ 対策 -基礎知識
感染対策でインフルエンザの流行を抑える
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が現れるインフルエンザ。いったん流行が始まると、短期間に多くの人に感染が拡がり、感染者の中には重症化する人もみられる感染症です。
インフルエンザワクチンは、感染した後に発症する可能性を低減させる効果があり、また、発症した場合でも、重症化の防止に有効であるとされています。流行が始まる12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられておりますが、今年は接種時期に注意が必要です。原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できないためです。
また、対象者であっても、予防接種を受けることが適当でない、または注意が必要な人もいるので、希望する人は医師と相談したうえで、接種を検討しましょう。
インフルエンザワクチンの接種の有無に関わらず、新型コロナ感染症の予防に加えて、インフルエンザの日常的な予防策、また、冬期に流行の傾向がみられるノロウイルスなどの感染性胃腸炎にも注意しましょう。
インフルエンザ対策 -近年の動向
岐阜県のインフルエンザ患者数
岐阜県では、県内87カ所の定点医療機関からの患者報告数を基に、流行入り、注意報、警報、警報解除を発表しています。近年の流行の状況は下記の通りです。
例年
1月中旬から下旬に流行のピークがみられます。
一昨年は11月中旬に流行入り、12月中旬に警報を発表し、2月上旬に解除されました。
昨シーズン
流行入り発表の基準に達しませんでした。
今シーズン
現在(11月中旬)は昨シーズンと同様の傾向です。
インフルエンザ 対策 -注意した方がよいこと
原則として、新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません
新型コロナワクチンを接種した人は、2週間後にその他のワクチンを接種することができます。反対に、ほかのワクチンを接種した人も、2週間後にしか新型コロナワクチンを接種することはできません。
例えば・・・
12月1日に2回目の新型コロナワクチンを接種した場合、インフルエンザワクチンを接種できるのは、12月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。
インフルエンザワクチンは原則、13歳以上の方は1回接種、13歳未満の方は2回接種を行います。医療機関での個別接種となります。
本人の健康状態によっては、予防接種を受けることが適当でない、又は予防接種を行うに際して注意を要される場合がありますので、医師に相談してください。
インフルエンザワクチンの接種が適当でないまたは、注意が必要な人
- 発熱がある。
- 重篤な急性疾患にかかっている。
- インフルエンザ予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある人、または、アレルギーを発症するおそれがある人。
- 過去にインフルエンザワクチン接種後2日以内に、発熱があった、アレルギーを疑う症状があった。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患がある。
- 過去にけいれんを起こしたことがある
- 過去に免疫不全の診断があった、及び、近親者に先天性免疫不全症の人がいる。
インフルエンザ対策 -今すぐはじめる予防と対策
インフルエンザの日常的な予防策
インフルエンザ 患者数増加中 全国各地で インフルエンザ 流行中。ワクチン接種や手洗いの徹底を!38℃以上の発熱や咳、喉の痛みを伴うインフルエンザ。風邪や新型コロナウイルス感染症など、ほかの感染症も含め感染予防を行い、かかった時は安静にすると同時に、人にうつさないように対策をしましょう。
インフルエンザ 予防 新型コロナと インフルエンザ の同時感染も。流行前に感染予防の徹底とワクチン接種を。 新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、全国旅行支援がスタートしましたが、例年では、年末から年始にかけて季節性インフルエンザの流行が始まる時期。感染予防の方法を確認し、実践し、良好な体調を維持しましょう。